snowed.
- - - - - - - - - - -
HOME
Admin
スポンサードリンク
この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、
プレミアムユーザー
になると常に非表示になります。
頭
「最近、頭の後ろが痛いんだ」
彼が首の後ろを押さえながらぽつりと愚痴を言った。
「大丈夫?病院は行った?」
彼は首を横に振ってため息をつく。
よく見れば顔色が少し悪い。
「大丈夫、病院に行くほどじゃないんだ。
でも、今までこんなこと無かったのに、どうしてだろう」
私は真顔で言った。
「実は、寝てる間に私が一本ずつネジを抜いてるの」
彼の動きが一瞬固まった。
それからとても神妙な顔つきになり、納得したというように頷いた。
「だから痛かったのか。ネジを返してよ」
彼はまた首の後ろを押さえながら、真剣な表情で私に迫った。
私はため息をついて、彼のおでこを思いっきり叩いた。
「いいからさっさと病院に行って」
「どうして」
「あなたが悪いのは頭よ。きっと重症だわ」
ばかばかしくなったので、立ち止まっている彼を放って先に歩き出した。
残された彼は私の姿が見えなくなるまで、
「でも、ネジを返してくれなきゃ治らないよ」と叫んでいた。
2017/06/21(水)
21:17
[001]
PERMALINK
COM(0)
スポンサードリンク
この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、
プレミアムユーザー
になると常に非表示になります。
TOP
author : cocoa
フィクション
CALENDER
<<
2017年6月
>>
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
CATEGORY
[001]
(52)
[002]
(4)
[003]
(7)
ARCHIVES
2019年10月
(1)
2018年12月
(1)
2018年9月
(1)
2018年6月
(1)
2018年5月
(1)
2018年4月
(1)
2018年3月
(2)
2018年2月
(2)
2018年1月
(3)
2017年12月
(2)
NEW ENTRIES
sleep
(0)
ユー・ガット・メール
(0)
ムーヴメント
(0)
気づかれないうちに
(0)
グレイシャルラブ
(0)
NEW RECENT
SEARCH FORM
Link
:: vsco
:: instagram