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夕方のハンバーガーショップは閑散としていた。
私はバニラシェイクを啜りながら、フライドポテトを追加しようか迷っていた。
テーブルの向こうで、彼が大きな口を開けてハンバーガーをほおばっている。

「ハンバーガー、好きなのね」
「アメリカにいた頃によく食べてたからね。でも、こっちの方が美味しいよ」

口の周りにケチャップをたっぷりつけた彼が嬉しそうに笑う。
そして突然何かに気づいたように顔を曇らせ、そのままうつむいた。

「僕の事、好き?」

彼が不安げに上目づかいで訊く。
大丈夫、愛してる。
5年後はわからないけどね。
私は思った言葉をシェイクと一緒に飲み込んで、代わりにニッコリ微笑んで一言こう言った。

「I'm lovin' it」
 
2017/06/25(日) 22:23 [001] PERMALINK COM(0)
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