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新しい季節が始まった。
私たちは昨日まで着ていたコートを脱ぎ、よく似たブーツを履いて花が咲く長い一本道を歩いた。


頭上からは雪のように白い花びらが降り注いでいる。
そのうちの何枚かを手のひらに受け止めた彼が、間抜けな顔で私に訊ねた。

「この花は何ていうの?」

私はふるふると首を振ってため息をついた。

「ねえダーリン、私が花の名前なんて分かる女だと思う?」
 
2018/04/03(火) 23:08 [001] PERMALINK COM(0)
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