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左の髪を切り落とした。
もうすぐ胸まで届こうとしていた髪は、左側だけ不自然に短くなってしまった。

「これでいいの」

私は強く頷いて鋏を握り直す。
今日で終わりだ。
何もかも終わって、私はやっと楽になれるのだ。
 
 
片方だけ切り落とした髪が足下に散らばっている。
その上に落ちる自分の影が、声だけを上げて笑っていた。
 
「もうとっくに終わってるじゃない。髪が伸びるずっと前から」
 
2017/07/29(土) 02:51 [003] PERMALINK COM(0)
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