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「世界がさ」
「うん?」
「世界が割れたんだよね。だから、引っ越さなきゃいけないの」
受話器を耳と肩で挟んで会話をしながら、次々と荷物を箱に詰める。
電話の向こうの彼はパチパチと小さな音を立てていて、その合間に時々相槌を打つ。
「だから、次の街では、電話が使えるか分からないんだけど」
「うん」
「なにかあったら電話して」
パチパチ、という音が止まる。
しばらくの沈黙の後、彼が息を吐くように小さな声でささやいた。
「世界はまた再構築できると思う?」
私は動かしていた手を止め、受話器を持ちなおした。
「あるいはね。あなたの燃えてしまった世界も、きっと」
2018/09/26(水)
02:26
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